プロペシアによる白髪や円脱毛症への作用

プロペシアは、アメリカで前立腺肥大の治療薬として研究開発された後に、AGAに対しての効果が確認された結果、こちらの治療薬としても使用される様になったという経緯をたどっています。これは、前立腺肥大とAGAは、共に男性ホルモンのテストステロンが変化して作られるDHTという物質が原因で発症するからです。

プロペシアは、この原因物質のDHTの生産に関与しているII型の5α還元酵素の活性を阻害するということが具体的な作用です。これにより、DHTの生産量が減少するために、前立腺肥大や脱毛症の進行が止まります。ちなみに、厚生労働省が承認するにあたって実施した臨床試験では、被験者の98パーセントに不変以上の効果があったことが確認されています。

なお、プロペシアは頭皮や頭髪に対しての作用は何もありません。このために、円脱毛症などのAGA以外が原因で発症する薄毛に対しての効果は全くありません。さらに、白髪などの頭髪のトラブルに対しての効果もありません。あくまでもAGAの原因物質の生産にかかわっている還元酵素の酵素活性を阻害するということのみが具体的な作用です。

なお、現在では女性型AGAと呼ばれる薄毛が増加していることが報告されており、男性の様に生え際から頭頂部にかけて軟毛化する症状に悩む女性も少なくはありません。この症状の原因は今のところ特定されていませんが、プロペシアの使用は不適当と考えられています。これは、海外で良質なランダム化比較試験において無効であることが確認されているからです。さらに妊娠や授乳中の女性は副作用に見舞われる危険があるので、購入することも禁止されています。これは、DHTは男性性器の発育をサポートするという作用もあるので、抑制することにより発育が阻害される危険があるからです。

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